カランメソッド、DMEメソッドなどは、ダイレクトメソッド(直接教授法)とよばれるメソッドをもとにつくられています。ダイレクトメソッドは、基をたどれば第二次世界大戦中に軍隊で使用されていたアーミーメソッドや、1800年代後半に発明されたシリーズメソッド、ナチュラルメソッド等の要素が融合されてつくられたメソッドとされています。
ダイレクトメソッドを一躍有名なメソッドに仕立て上げたのは今でも皆さんもご存じのベルリッツです。アメリカの語学教育家、Mr.ベルリッツによって開発された、ダイレクトメソッドを基にしたメソッドをベルリッツメソッドと呼びます。
ベルリッツ・メソッドの基本原則として
・その言語で物事が考えられるように、レッスン中は習っている言語のみ使用
・毎回、お客様のニーズに合わせ、目標(ゴール)を設定
・言葉が自然に出てくるように、お客様の話す時間を最大化
・レッスンでは「話す」「聴く」に集中
・文法・語彙は、会話の実践講習の中で身に付ける。
ことのようです。
カランメソッド
その後、1960年代にイタリアのベルリッツスクールで働いていたMr.カランによって、いままでベルリッツスクールで働いた経験を生かしてイタリア人生徒のためにつくられたのがカランメソッドとなります。
カランメソッドの特徴
レッスン方法
カランメソッドのレッスンは ”先生からの質問に対して生徒が回答する” というシンプルなパターンの繰り返しでレッスンが展開されていきます。反復練習という誰にでもできるシンプルな手法を基本とし、発音、書き取り、リーディング、Examなどが組み込まれ、総合的に英語を学べるメソッドになっています。
ネイティブスピードへの順応
先生は生徒のレベルに合わせてゆっくり話すことはしません。先生は常にネイティブの話す速度で話します、最初は慌ててしまうかもしれませんが、数回のレッスンで慣れていきます。聞くということに集中する結果、知らないうちにリスニング能力がついていきます。
英語脳を作り出す
先生の質問に対してすぐに回答する。これは反射的に、「英語で理解して英語で話す」英語脳を作ります。私たち日本人は日本語に訳してしまいがちですが、カランメソッドのレッスンは日本語で考えることを強制ストップさせ、瞬間的に英語に英語で対応する能力が必ず身につくのです。
4倍の英語量で、4倍速く英語を学ぶ
カランメソッド以外のレッスンの場合、レッスン中生徒が英語を聞いたり話している時間はレッスン時間の25%ほどで、後は先生の話を聞いていたり、他のことを考えたりしています。しかしカランメソッドでは常に先生と生徒の間で質問・回答によるやりとりが行われるため、レッスン時間のほぼ100%英語を聞いたり話したりしています。レッスン中に4倍多く英語を聞き、話すので、4倍の速さで英語を学ぶことができます。